本日より、電子いけばなを作ることができる電子華道スターターキットの販売を開始いたしました!並行して、電子いけばなの作り方をGithubにまとめています。今回はキットの制作&販売に至るまでの経緯を書いています。
※ちなみに電子華道キットは11/9-10に中野で行われる仮想通貨奉納祭でも販売予定です!少しお安くなる予定!
作り方を作る
去年の初め頃から制作や展示を続けている活線プロジェクトは、回路として成立しながらも部品や配線を美しくコンポジションする、という制作スタイルです。一般的な電子工作の道具と、配置するための器があれば、訓練を必要とするような難しい技術は殆どありません。
プラットフォームを考え、自分で制作をしながら「作品作りについてはもっとセンスある人がいるのではないか…?」という事を常々思っていました。他の人が作った「電子いけばな」を是非見てみたい。加えて、単にいくつかの作品アートピースとして残すのではなく、誰でも再現可能な制作体系としてアーカイブしたいということも考えていました。そこで今回、電子華道の手引きをGithubで公開し、オープンソースのプロジェクト化することにしました。
オープンソース電子いけばな
Githubは「リポジトリ」と呼ばれるファイル群を、その変更履歴までまとめて管理するための「Git」というシステムを使ったWebサービスです。電子華道のリポジトリには大きく二つの要素を用意していて、一つは作り方のドキュメント。もう一つは器や基板など一部専用に作らなければいけない要素のデータをアーカイブしています。私が一年ちょっと試行錯誤してたどり着いたあくまで一つの方法なのでまだまだ改善の余地があり、今後もアップデートをしていきたいと思っています。
ファイルは自由にダウンロードできますし、自分のアカウントを作ればそちらにコピーして編集することもできます。こうすればもっと良くなる、新しい器などのパーツを作ったという変更をリクエストすれば、オリジナルの方に取り込む事も検討できますので、興味のある方は是非トライしてみてください。
Github無しでも始められるように
オリジナルのパーツ類については、制作にやや専門的な知識を必要とします。これは少し始めるまでの障壁が高いと感じたので、同時に工具さえあればすぐに始められるキットを作って販売することにしました。
Github内の作り方ドキュメントをスターターキットの説明書としていますが、リポジトリの状態では少し見通しが悪いので、「電子華道」のページでドキュメントも見られるようにしています。こちらはGithubから常に最新のドキュメントを参照して表示されるようになっています。
多様な「電子いけばな」を見たいと思っています。
自分でも手を変え品を変え作品を作つくってきましたが、今は様々な方が作った電子いけばなも見てみたいと思っています。キットを作ってくれた方がSNSにアップしてくれたらいいな…とか、ドキドキしています。あとはこのキットを携えてワークショップなんかも是非やってみたいのですが、いかんせんその辺の知見が全くないので、折を見てどなたかご相談させていただけると嬉しいです。
新作の制作もストップしてチクチク準備していたので、これからどんな風に育ってくれるか楽しみです。手なりでやっていきます。
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