電子華道を始めるには、いくつかの準備が必要です。材料の殆どは電子工作キットとして販売していますが、それに加えて一般的な電子工作に使われる工具が必要になります。
下の表は、必要な道具や材料の一覧とおおよその金額です。★印がついたものは、電子華道キットに含まれます。
品目 | 入手方法 | 価格の目安 |
---|---|---|
器 | キット販売 or 3Dプリント | ★1500円 |
基板 | キット販売 or 秋月電子 | ★150円 |
電子部品 | 後述 | ★様々 |
単線・撚線 | 電子部品屋・Amazon | ★500円程度 |
はんだ | 電子部品屋・Amazon | 数百円 |
はんだごて・こて台 | ホームセンター・Amazon | 2000~5000円 |
ニッパー | ホームセンター・Amazon | 1000~3000円 |
(ワイヤーストリッパー) | ホームセンター・Amazon | 1000~3000円 |
養生プレート | 専用 | 1000円 |
以下に詳しく紹介します。
制作するために必要な道具で、繰り返し使うものです。電子工作の時とほぼ同じものを使用します。
はんだごては、基本的に電子工作と同じ物を使います。先が細いもので、できれば温度調節が可能な白光FX600などが理想です。安いものもありますが、はんだが溶けにくく初心者ほど扱いが難しくなります。
はんだづけの最中、溶けたはんだが落ちて机に付着することがあります。汚れても良い板状の物を敷き、その上で作業するようにしましょう。
耐熱マットという専用のものもありますが、A4程度の広さがあり、平たければ不要な段ボールや木の切れ端でも問題ありません。
配線を切ったり曲げたりするのに、ニッパーを使います。制作する機会が増えてきたら、線材の被覆を剥く際にワイヤーストリッパーがあるとより便利です。
線や部品を繋いでくっつけるための材料です。はんだごてで熱して溶かし、部品同士をくっつけます。様々な種類がありますが、初めのうちは「電子工作用」の「ヤニ入り」はんだがおススメです。
器は専用のものを設計しています。ここに3Dモデルを用意していますので、3Dプリントすることも可能です。剣山の役目をする基板もはじめは専用の基板を使うのがやりやすいでしょう。慣れてきてたくさん作りたくなった場合は、安く手に入る代替品があります。
作品の顔とも言える要素です。はじめはLEDが良いでしょう、LEDだけでも花のようにたくさんの種類があります。好きな形、好きな色、メーカーで選んでみるのも楽しいかもしれません。部品選びについては、後のセクションで詳しく記述します。
電子華道では、線を使い自由な形状を作っていきます。固く芯がある単線と、柔らかくしなやかな**撚線(より線)**という2種類の線を組み合わせて構成します。太さは概ね決まっていますが、色はある程度自由に選ぶことができます。これも後のセクションで記述します。