流(ながれ)

概要

流れ(ながれ)は、プリント基板の製造方法を使い、枯山水庭園を模したサウンドデバイスです。電源を入れるとマイコンからはエンベロープのかかったホワイトノイズが生成され、波打ち際のような音が流れます。

基板の表面には、薄く砂紋が描かれています。これは回路のパターンを形成する銅箔に、レジストを塗布したプリント基板特有の凹凸ができることを利用しています。

展示・販売

現在展示の予定はありません。現在バージョン2を制作しており、ショップでの販売を検討中です。

コンセプト

枯山水とは元々、水を用いる事なく水の流れを表現するという庭園様式です。それらの考え方を、電気の流れによって音という形式を以て再現するというアプローチによって継承しました。

庭園には植物の他に岩が配される事が多いですが、基板の上に配置されるICも日本では「石」と呼びます。見えない水の流れを表現する枯山水と、見えない電気を流す事で様々な目的を実現するプリント基板には不思議なシンパシーを感じます。